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【Angellir連載企画】おしゃれの引き算レッスン 第4回 「コーディネート」を見直す

最終更新日:2022年2月5日 | 公開日:2021年7月22日

1シーズン上下で10着! 究極の3パターンを選ぶための3STEP

おしゃれになるための企画だというのに、まだ“引き算”しかしていないことにお気づきでしょうか? でも、出し惜しみなどではなく、“引き算”トレーニングを先に済ませておくことが、山際メソッドが確実に成果を引き出せる理由の一つです。
「今の自分に合わなくなったワードローブにいくら素敵な洋服を足し算しても、そこから生まれるコーディネートは“やりくり”に近く、ワクワクとは遠い結果に。その点、“引き算”済みのワードローブでのコーディネートはハッピーそのもの! では、何を“足し算”するべきか、さっそく整理していきましょう」と山際さん。
ショッピングの予算は急に増やせるものでもないけど大丈夫でしょうか?
「“引き算”で服を手放す痛みと向き合ってきたなら、まずそれだけで失敗ショッピングの確率は格段に減っているはず。これまでかけてきた失敗コストを有意義な“足し算”に集中させれば、予算はそのままで、かけた費用以上のパフォーマンスが得られます。そもそも1シーズンにつき、手持ちの服を合わせて10着もあれば十分なのです。なお、10着を少ないと感じたら、まだ“引き算”が十分でない可能性が。逆に、10着なんて多すぎると感じたら、“引き算”は十分ですが基本的なワードローブが足りていないかもしれません。この場合は、基本的なアイテムをコツコツと買い揃えるところからスタートします」。
10着の内訳は、ボトムス3着、残りの7着は、トップスやジャケット、ワンピースなど。なお、冬のアウターはこの数には入れません。でも、なぜ10着?
「大人のコーディネートというものは、1パターンではつまらないけど、だからといって5パターンも10パターンもなくていい。中途半端なコーディネートを増やすくらいなら、じっくり考えて構成した完成度の高い3パターンを着て過ごすほうが、よほど有意義です。そして、3パターンなら10着もあればしっかり着回しできてしまうのです」。
ストイックに感じるかもしれませんが、10着にはバッグや靴は含まないので、小物合わせでいくらでもバリエーションを増やせます。しかも3か月なんて意外にあっという間で、毎シーズン3パターンを考えるのも、慣れるまでは結構忙しなく感じるほど!
では、そんな究極の3パターンを選ぶための3つのSTEPをみていきましょう。

山際さんの秋冬の3パターン
山際さんの秋冬の3パターン

STEP 1 ボトムスを3着フィックスする

「いくら素敵なトップスを手に入れても、それに合わせるボトムスを持っていなければやむなくクローゼットの肥やしになってしまい、そのワードローブは非効率もいいところです。にもかかわらず、お腹が出てきたり、ウエストのくびれがなくなったりと、大人の体型の悩みはおへそから下の下半身に集中するため、ボトムスの選択肢にそこまでの自由はありません。そこで、山際メソッドでは、先にボトムスをフィックスさせることで、効率のいいワードローブを構成していきます」。
体型の都合でかたち的には制限が多い一方、顔から離れた部分の服なので色柄の自由度は高いというお楽しみも。カラー診断でのNGカラーや大胆なトレンドカラーも、顔写りを気にすることなくトライしてみましょう。
「デニムだけを3本とか、同じシルエットのスカートだけを3枚……という揃え方では、コーディネート1パターン分の戦力しかないのでNG。スカートとパンツの内訳は自由ですが、テイストの異なる3パターンのボトムスを1着ずつ揃えます。エレガントな<きれいめ>、デニムなどの<カジュアル>、そして定番では選ばないような<遊び>と、パターンを3つに分けることで、コーディネートをかけ算式に増やすことができます」。
<きれいめ>と<カジュアル>がわかりやすいのに比べ、<遊び>だけ少々難題。意味としては“無難”の反対。たとえば形はベーシックなロングスカートだけど素材がエコレザーであるとか、シルエットがモードな太めのワイドパンツであるとか、大胆な柄やカラーであるとか素材、色柄、シルエットのいずれかに、無難でない要素が含まれたデザインをさします。<遊び>の意味をトレンドに置き換えてもいいかもしれません。
「大人の女性がこの<遊び>を忘れて無難コーデに陥ると、見た目もマインドも老け込んでしまうので、つねに意識してほしい部分。時代の気分を反映したトレンド要素は、コーディネートにフレッシュなエネルギーを吹き込んでくれます。そして、トレンドのヒントはファッション誌やSNSだけでなくショーウィンドーにも!でも、かならず旬が終わるので、「ZARA」などのファストファッションを活用してもいいですね」

ボトムス3着のイメージは以下になります。

  • 手持ちのタイトスカート<きれいめ>
  • 手持ちのデニム<カジュアル>
  • ニット素材のワイドパンツ<遊び> ← ここだけ足し算!

~正しいスカートの選び方~

鏡の前で手持ちのスカートを当てて上下させながら、脚がもっともきれいに見えるベスト丈を探します。シルエットはスタイルや体型に合っていればなんでもOKですが、丈だけはベスト丈を死守します。
「いくら流行でも似合わない丈はスルーすること。40代以降なら膝下丈を。膝から下はくすみやたるみでどうしても年齢が出ています。美脚ストッキングを履けばミニ丈も履ける? となりそうですが、ストッキング自体が今の時代すでにだいぶOUTなアイテム。フォーマルな場でもない限り、スカートの丈できれいに見せる工夫をしてください。ベスト丈が手持ちのロングスカートより短ければ、丈をお直しするのもいいですね」

~正しいパンツの選び方~

パンツは脚の気になる部分を隠してくれる一方、少しサイズが合わないだけでばっちり肉感を拾います。10代、20代の若い女の子ならともかく、大人の女性の肉感は、オバサンくささを増幅する要素でしかありません。
「ついついウエストのサイズで選びがちですが、基準にするべきはヒップのライン。タイトすぎてヒップの肉々しさを拾っていないか、逆に、大きすぎてお尻まわりにだらしないシワができていないか、それが試着室なら、手鏡を使った合わせ鏡で後ろ姿まで綿密にチェックしていきます。このテクニックで、手持ちのボトムスも片っ端からチェックしてみましょう。その際、かならず靴を履いた状態で確認すること」

STEP 2 トップスはシンプルが一番!

ハイゲージのシンプルニット、シャツ、Tシャツなど、オーソドックスなアイテムを。シンプルな分、先に揃えた3パターンのボトムスとのシャッフルも自由自在。自由なシャッフルの中で、色落ちデニムとシルキーなシャツの組み合わせが最高に格好良かった! なんていう新たな発見があるもの。この発見こそおしゃれの醍醐味でもあります。
ただし、いくらシンプルなデザインでも、安っぽい生地はNG。大人の女性に必要な清潔感と艶やかさが圧倒的に足りません。プチプラニットを3~4着買える予算で、正しいお手入れでいくらでも長持ちする上質なウールのハイゲージニットを1着、という買い方へシフトしていきましょう。
また、ついつい華やかな色に目が向きがちですが、カラフルなトップスは、ベーシックカラーをきちんと揃えたあとのお楽しみに。まずは、色が散らかることなく調和している、成熟した大人らしいシックなコーディネートからマスターしていきましょう。

STEP 3 靴やバッグも3パターン

靴とバッグもボトムスと同様に、<きれいめ><カジュアル><遊び>の3アイテムをエントリーさせていきます。手持ちのアイテムだけで揃わない場合は、足りない分だけ買い足していきます。
「<カジュアル>はキャンバス地のトートバッグ、<遊び>はファストファッションで買えるプチプラバッグなどでOK。一方、<きれいめ>だけは上質なものを。その頂点に君臨するエルメスのケリーバッグがそうであるように、正統派のきれいめデザインならずっと使い続けることができるので、安さに惑わされず上質なものを選んでほしいです」
靴は非常に単純で、<きれいめ>はパンプス、<カジュアル>はスニーカーやローファー。そして<遊び>の靴は、慣れないうちは色で遊ぶのがおすすめです。かたちはベーシックなパンプスでも、赤い色、白い色、あるいは柄物であれば、コーディネートの鮮烈なアクセントに! こうして靴やバッグもテイストの違う3つを揃えておくと、カジュアルコーデの足元だけパンプスとか、ダークカラーコーデに白いバッグでヌケ感を作るとか、“外し”というテクニックが可能になるのです。

バッグ3つのイメージ

  • 手持ちのレザーバッグ<きれいめ>
  • 手持ちのキャンバストート<カジュアル>
  • トレンド素材のプチプラバッグ<遊び> ← 足し算!

靴3足のイメージ

  • 手持ちのパンプス<きれいめ>
  • コンバース<カジュアル>← 足し算!
  • 真っ赤なパンプス<遊び> ← 足し算!
靴3足イメージ。全く違う種類の3足があると「外し」のテクニックが使えます。
靴3足イメージ。全く違う種類の3足があると「外し」のテクニックが使えます。

山際恵美子(やまぎわ・えみこ)
ファッション・ディレクター
ファッション雑誌「GINZA」(マガジンハウス)元編集長。フランス留学で習得したフランス語と英語の二か国語を活かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。書籍編集部では、「断捨離」をはじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍をプロデュース。マガジンハウス退社後、2017年よりフリーランスのファッション・ディレクターとして活動を始める。40歳以上の女性を対象とした各種ファッションセミナーの中でも、5か月かけてオリジナルの山際メソッドを習得していく「大人のファッション・実践コース」は、受講者の間で別名「5か月で別人になるコース」と呼ばれるほど高い評価を博す。そのスピンオフ、月1回のオンラインサロン「GO ASK EMIKO!」も、「ファッション誌より勉強になる!」と続々フォロワーを増やしている。初の著書『服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に』(2018年刊)は、発売直後からAmazonランキングファッション部門1位に。

山際恵美子オフィシャルサイトhttp://yamagiwa-emiko.jp/
山際恵美子オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/yamagiwa-emiko/
Instagram @YAMAGIWA_EMIKO

イラスト/和全 取材・文/藤城朋子

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