【Angellir連載企画】心美人になるための幸福学 第2回 『セルフハグタイム』でクヨクヨ・イライラを癒す
最終更新日:2024年9月3日 | 公開日:2021年8月17日
目次
まずは自分が「幸せである」ことが重要
「自分を大切にして、『自分が幸せであること』がウェルビーイングのベース」だと、岡本さんは言います。周りの人達のために、「自分ばっかり」「自分さえ、がまんすれば」と感じている人こそ、自分自身に「がんばっているね。ありがとう」と感謝を注ぎ、自分を大切にしましょう。また、クヨクヨやイライラを責めてしまうこともありますよね。「本来、感情に“いい、悪い”という区別はありません」と岡本さんは、クヨクヨやイライラの感情こそ、「そうだんなね」と優しく抱きしめてあげることが、「幸せで在る自分」に繋がると教えてくれました。
あたりまえのバスタイムが「自分を大切にする時間」になる
自分を大切にする時間とは、なにも特別なことではありません。あたりまえになっている日常生活のシーンに、実は自分を大切にできる時間が隠れています。
例えば、お茶をゆっくり飲んだり、通勤時間にスマホから目を外して景色を眺めたり、トイレに行った時に深呼吸をするなど、目線を変えると、日常の「いつもの行為」が小さな幸せに結びつきます。岡本さんは「バスタイム」を「自分を大切に癒す時間」にされています。あなたの日常にも、必ず登場しますよね。さあ、いつものバスタイムが自分に優しい時間に変わる方法を教えてもらいましょう。
癒しのバスタイム5つのポイント
- ①湯船にゆったりと浸かりましょう。
- ②お好みのアロマバスをいれて、香りに癒してもらうのもオススメ。
- ③湯船に浸かる時も、髪や体を洗う時も、その行為に集中して、自分を大切に扱いましょう。無意識に次やることや明日の予定を考えながらやらないこと。
- ④ゆったりと湯船に浸かりながら「よくがんばったね」と感情を大切に「受け止めてあげる」ことで、心がほぐれていきます。
- ⑤「気持ちいい」ひとときこそが、「幸せである」と実感しましょう。
日常のあたりまえが、意識を変えるだけで、自分を大切できる幸せな時間になるのです。
幸せホルモン、抱擁ホルモンが活性化される!「セルフハグタイム」を毎日の儀式に
また必ずお風呂あがりに、岡本さんが実践している、毎日の儀式があります。それは、全身に自らの手で、お気に入りのアロマの香りのボディオイルを塗ってから、自分で自分を抱きしめるセルフハグをすること。
「自分の手でていねいに全身を触れること、自分を愛で包み込むように自分で抱きしめることで、幸せホルモンと言われるセロトニンや抱擁ホルモンと言われるオキシトシンが出やすくなるんですよ」と岡本さん。
セロトニンやオキシトシンといえば、眠りの質も良好にし、美や健康にも結びつく優秀なホルモン達。みなさまもやってみたくなってきたのではないでしょうか!
各パーツを愛でるアロマボディケア
自分の肌を、もう一人の自分が大切に触れてくれるイメージで行いましょう。
- ①お好みの香りのボディ用のアロマオイルを、手にたっぷりとって、両手で温めます。
- ②両手、両足から胸にむかい、優しく両手で全身の各パーツを撫でるように塗っていきます。
- ③②をやる際、「足の裏さんありがとう」「ふくらはぎさんありがとう」とパーツごとに感謝を注ぎましょう。たっぷりと全身と触れ合った締めくくりに、自分で自分を抱きしめましょう。
自分で自分を抱きしめるセルフハグタイム
自分自身をもう一人の自分が抱きしめるイメージで行いましょう
- ①右手は左手の肩甲骨を、左手は右手の肩甲骨をつかみます。
- ②しっかり上腕を自分自身にまきつけて愛で包こむイメージを。
- ③そのままの上体で深呼吸を3回。
これはカラダと心が繋がり、心身のバランスが整う、とても大切な時間。夜この時間をもつことで、眠りの質や朝の目覚めが格段に違ってきます。
毎日の儀式に「ハグブラタイム」プラスして美しいボディ&前向きな心に!
ハートとして表現される胸は、心を司る大切なパーツ。クヨクヨ、イライラした際に、「胸が痛い」とつぶやいてしまうことがあるように、胸は感情との関係が深いパーツです。
岡本さんは自ら胸に触れる毎日の「バストケア」も、幸福度が高まる、「自分を大切にする時間」になると提案してくれました。
「アロマボディケア」と「セルフハグ」の間に、バストケアの時間も加えてみましょう。名づけて「ハグブラタイム」。夜の間に胸を整えるナイトブラをつける時に、あなたに湧き起こる様々な感情を癒す方法です。美しいバストを育むのと共に、モヤモヤやイライラの感情を愛で包み込む癒しのケアを。言うなれば、ナイトブラでハートをハグする時間。ナイトブラを「癒しのツール」にして、日々の幸福度を高めましょう。
感情を愛で包み込む♡ハグブラタイム
ナイトブラをつけながら、「幸せである」カラダと心へと整えていきましょう。
①その日やってきた、喜怒哀楽などの湧き上がる全ての感情を包みこむイメージで、フロントホックをしましょう。
②脇や背中の肉をカップにおさめる際も、自分の心に寄り添う意識で、優しく撫でるように肉をハートの中心に寄せましょう。
③最後にナイトブラにおさまった胸を包み込むようにハグしましょう。
「いつも様々な感情を味わせてくれてありがとう」と感謝を注ぎましょう。
日々のバストケアは、私達の「ハート=感情」を癒すケアにも繋がります。ツンと前向きなバストに整えられるナイトブラは、心を前向きにするサポートにも一躍かってくれるようです!
唯一無二の自分へ手をかけることで周りからの愛を「受け取る力」がつく!
「自分ばっかりやっている……そんな気持ちが強すぎる時は、周りが自分のために、やってくれていることに目がいかない状態になっています。周りのために自分を差し出すことには敏感なのに、『受け取る』ことが鈍感になってしまうんです」と、岡本さん。
自分を大切にする時間を周りに捧げてしまうことで、「自分が大切に扱われている」という感覚が鈍ってしまうのです。
例えば、後輩が「お手伝いしましょうか?」と言ってくれているのに、自分でやるほうが速いから、ミスが少ないから……という理由などで断ったりしていないでしょうか?
「やってもらえそうなこと」「やってもらえたこと」を、仕事のためにと、自分とは別のものに目を奪われ、知らず知らずに「受取拒否」していたかもしれないのです。 周りの人から注がれる愛に気づけ、「受け取れる自分」でありたいですよね。ウェルビーイングであるためには「まず、唯一無二の自分を大切にすること」がベースです。日常の小さな幸せを「受け取り拒否」はNG。実はすでに「幸せである」ということを、見逃さないでください。
カラダからのアプローチで幸せを邪魔する思考や感情をおさめる
とはいえ、クヨクヨやイライラの渦中にいる時は、なかなか問題から外に出られないもの。過去への後悔、未来を不安に思う、感情や思考に牛耳られてしまうことも……。そんな時こそ、「カラダからのアプローチが最適」だと、岡本さんは言います。
そこで取り入れてほしいのが先ほどお伝えした「セルフハグタイム」。全身を包み込むように、自分を自分でハグしましょう。全身がぽかぽかと温かくなり、心が穏やかになってきませんか。自分に手をかけてあげることで、ネガティブな感情が癒され、「今こういう状態なんだ」と、俯瞰で自分を眺められる余裕が生まれます。クヨクヨやイライラの感情と、「いい距離感のおつきあい」ができるようになりますよ。
幸せは連鎖して広がるもの。自分を大切すれば周りも幸せ!
さらに、「幸せはうつるもの、連鎖して広がるもの」だと、岡本さんは教えてくれました。ご紹介した、「自分を大切にする方法」は、すべて自分自身のカラダに手を触れるアプローチ。それにより発せられる幸せホルモンのセロトニンやオキシトシンにより、自然と笑顔が増えると言われています。
笑顔が素敵な人が同じ環境にいたら、笑顔が連鎖され、場に幸せが広がりますよね。自分を大切にすることで、周りに伝染し広がる「自分自身が幸せの種」になれるのです。
岡本直子…オフィス・スリール代表。ウェルビーイングライフ&ワークコンサルタント。ウェルビーイングダイアログパートナー。慶応大学院システムデザインマネジメント学科ヒューマンラボ研究員。(社)ウェルビーイングデザイン。ウェルビーイング女子大学(コミュニティー)主宰。ウェルビーイングの研究及び実践家。一人でも多くの人がその人らしさを発見し、繋がりを大切に、愛と希望に溢れた日々を過ごせるように活躍中。「わたし時手帖」(KADOKAWA)を監修し、「カラダこころ整うラボ」で、心身が整う情報発信中。
*岡本直子HP…https://www.office-lesourire.com/
*カラダこころ整うラボHP…https://www.karakorolabo.com/
イラスト/和全 取材・原稿/竹中章恵
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