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【Angellir連載企画】おしゃれの引き算レッスン 第1回 クローゼットを見直す

断捨離と出会って“引き算派”に転向。基本は“ワクワクするかどうか”

人と会う。そんな当たり前の日常が覆された2020年。部屋着と外出着のさかい目さえ曖昧になっていき、おしゃれが好きな人も、苦手な人も、あまりに唐突に「おしゃれをする意味」と向き合わされました。そんな中、ファッションディレクターの山際さんは「今こそおしゃれを進化させる好機!」と声を上げました。
「おしゃれは本来、人に褒められるためではなく自分のためにするもの。ニューノーマルの流れは、世の中が、そんなおしゃれの本質に立ち戻るための追い風になっている気がしてなりません。家で過ごす時間が増えたことで、着心地のよさやリラックスというキーワードもいよいよ外せなくなってきたように感じています」
そう言う山際さんの取材時のコーディネートも、もともと“おうち時間”で着るために買ったという、見るからに着心地のよさそうなニットのセットアップに、手持ちのアクセサリー、ショール、バッグを組み合わせて品よくドレスアップしたもの。そして足元はいかにも歩きやすそうなブーツ。リラックスコーデには違いないのに、どんなおしゃれなレストランにも行けてしまいそう! そんな山際さんにも、じつはおしゃれに苦労していた時代がありました。
「ファッション誌のエディターや編集長をしていた頃は、読者に伝えるためにもまず自分が最新モードを身につけてみようという気概で、毎シーズン毎シーズン、本当にたくさんの服を買っていました。ところが、大好きなブランドの服を100着持っていることでおしゃれを自由自在に楽しめるかというとそんなことはなく、“今日着たい服がない!”という、当時は原因の分からない悩みを抱えていました」
山際さんが“引き算”派に転向したのは2011年。きっかけは、取材で断捨離と出会ったことでした。本を編集しながら、自らも、“今の自分がワクワクするかどうか”という断捨離の基本に忠実に、膨大な服、バッグ、靴のコレクションをドラスティックに見直し! 粛々とワードローブの引き算を繰り返す中で、「ブランド的にどんなに価値が高かろうと、今のマインドに合わない服が必ず紛れている」事実に気づきました。
そんな、関係の終わった服を少しずつ“引き算”していき、量が3分の2ほどに絞られた頃から、手持ちのワードローブだけで新しいコーディネートがどんどんひらめくようになる効果を体得。著書やセミナーで多くの女性が成果を出している現在の“山際メソッド”は、こうした実体験から確立されていきました。そして、現在進行形で山際さんの“引き算”は続いています。

引き算の結果、厳選されたお気に入りの服だけが並ぶ山際さんのクローゼット
引き算の結果、厳選されたお気に入りの服だけが並ぶ山際さんのクローゼットョン

「関係がすでに終わった“元カレ”服」とお別れするための5つのSTEP

家電と違って故障もしないし、食品と違って賞味期限もないため、服の断捨離はいちばん難易度が高いと言われています。でも、「“今の自分がワクワクできるか”という視点でワードローブを見直すと、あちこちに“かつてワクワクできた服”、あるいは“高かったのに着尽くせなかった服”が紛れています。まるで関係の終わった元カレや過去の片思いのような! でも、どんなに大恋愛だったとしても大事にするべきは現在です。思い出と執着の物置き状態から、自分専用のセレクトショップのような生きたクローゼットへ蘇生させるため、すでに関係が終わっている過去の服にはクローゼットを明け渡してもらいましょう」。
関係の終わった服たちに潔くさようならできるいい女に進化できた暁には、おしゃれセンスは上昇気流に。思いもしなかった素敵なコーディネートがひらめくようになってくる! しかし、そもそもなぜ服との関係は終わるのでしょうか? あんなに夢中だったのに……。
「まず流行の移り変わりが大きいとは思います。でもそれだけではなく、自分の体型もマインドもどんどん変化しています。仮に体型はキープできていても、肌の質感などは絶対に変わっていますからね! おしゃれを進化させるには、まずこの自分の変化を認めることがとても大事です」
10代、20代の頃には最高に似合っていたはずのタイトめなTシャツやミニ丈スカートが似合わなくなるのもずばりこのせい。しかし、変化はネガティブなものだけではありません。
「働く女性ならキャリアアップも変化の一つ。経験の数だけマインドも成熟しています。合わなくなった服をずるずると持ち続けるのは、労力とスペースの無駄づかい。無駄を見直し、軽やかに進化していきましょう。お別れするアイテムがある一方、シルクのシャツやカシミアのニットなど、大人の女性にしか着こなせない素敵な服もたくさんあるので、むしろ楽しみにしてほしいほどです」
では、ワクワクできなくなってしまった“元カレ”服ときちんとお別れするための5つのステップを紹介していきます。この5つのステップで断捨離をして、ファッションにおける引き算の効能を体感してください。

STEP 1 引き出し1つから。1日15分。

執着、思い出、後悔が邪魔をして、なかなか捗らない服の断捨離。成功させる秘訣は、少しずつコツコツ続けて、習慣化させること。一度に全部出して広げてみるのではなく、「今日はこの引き出し一段だけ」と、コーナーごとに進める。「すっきり気持ちいい!」という小さな成功体験を日々積み重ねていけば、習慣化も簡単です。

STEP 2  難易度の低いものから手をつける

毛玉をとる気さえ起きない古びた靴下、生地が透けるほど着込んだインナーや下着、シミだらけのシャツあたりから着手! そのままでは外出できない部屋着などもおすすめです。難易度の低いアイテムから手をつけて弾みをつけ、肌触りの悪い服、明らかな流行遅れの服など、徐々にステップアップしていきましょう。
「私も毎シーズン、ソックスの引き出しからスタートします。足といえば、歩くと足が痛くなる靴も、足の健康のために断捨離を」

STEP 3 引き算の基準を進化させていく

難関は、ブランド服にありがちな、今の自分に合わなくなったけど“高かった”服。“痩せたら着られる……のいわゆる“タラレバ”な服などはその代表格!
「たとえ体型をキープしていても、40代を過ぎていたら、ピタピタのニットや膝上丈のボトムスも潔くOUT。肌の質感や体のかたちは確実に変化しているというシンプルな事実から目をそらさないこと。また、ソーシャル<社交>の概念が変化している中で、必要にかられて揃えていた通勤服や勝負服の類も見直しの対象になってくると思います」

STEP 4 いらなくなった服をリユース&リサイクル

もしブランドものなら、フリマアプリなどで出品したり、リサイクルショップへ持ち込んだりして、新たな持ち主を探すのもいいけれど、買い手が見つからないことのほうが多いのも事実。でも決して落胆しないこと。買い物の失敗、関係の終焉を潔く認めて、燃えるゴミに。また、ファストファッションの古着回収ボックスや、古着を分解して新たな生地へ再生する「BRING」など、最先端のリサイクル技術を活用するのもおすすめ。

STEP 5 もったいないについて再考してみる

理屈では分かっていても、本能が“もったいない”とつぶやいて、断捨離の手が止まる……。執着の正体は、高かったのに着尽くせなかった後悔、あるいは服にまつわる思い出というケースが多いはず。“もったいない”は日本生まれの本当にすばらしい概念ですが、その中身についてはなおざりにしている人が多いようで……。
「イマイチな服によるイマイチなコーディネートで過ごす時間のほうがもったいないと思いませんか? また、そんな服を収納するためのスペースももったいない。私も経験したので気持ちはとても分かります。でも、手放す時の心の痛みは、おしゃれを進化させるためのトレーニング! 着尽くせなかった原因が買い物の失敗なら、失敗と認めてこそ進歩があるもの。いい思い出がたくさん詰まった服なら、思い出はもうすでにたくさんもらったと感謝の思いとともにお別れをしましょう」
また、手に入れる時と手放す時で、“主語”が入れ変わってしまうことも、服の断捨離が進まない原因の一つ。
「買う時の主語は、“私はこの服が必要だから買う”という自分軸。しかし、いざ手放す時は、“服がもったいない”と、主語が“服”にとって代わられた洋服軸になっているんですね。“服が”ではなく、“今の私”が着たいのか着たくないのかで判断をする。主語をぶらさないことがコツです。もっとも大事にするべきは今の自分! とワードローブと向き合いながら思い続けることで、時代をサバイブするしなやかなマインドも養われます」
“でも私はこれが好きだし、着たくないわけでないし……”と自分に言い聞かせちゃうタイプの人はどうすれば?「自分に嘘をつかない! これに尽きます」

山際恵美子(やまぎわ・えみこ)
ファッション・ディレクター
ファッション雑誌「GINZA」(マガジンハウス)元編集長。フランス留学で習得したフランス語と英語の二か国語を活かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。書籍編集部では、「断捨離」をはじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍をプロデュース。マガジンハウス退社後、2017年よりフリーランスのファッション・ディレクターとして活動を始める。40歳以上の女性を対象とした各種ファッションセミナーの中でも、5か月かけてオリジナルの山際メソッドを習得していく「大人のファッション・実践コース」は、受講者の間で別名「5か月で別人になるコース」と呼ばれるほど高い評価を博す。そのスピンオフ、月1回のオンラインサロン「GO ASK EMIKO!」も、「ファッション誌より勉強になる!」と続々フォロワーを増やしている。初の著書『服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に』(2018年刊)は、発売直後からAmazonランキングファッション部門1位に。

山際恵美子オフィシャルサイトhttp://yamagiwa-emiko.jp/
山際恵美子オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/yamagiwa-emiko/
Instagram @YAMAGIWA_EMIKO

イラスト/和全 取材・文/藤城朋子

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