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【Angellir連載企画】美と健康と幸せを得る断捨離ヨガ 第5回 冷え防止ヨガ

最終更新日:2022年2月5日 | 公開日:2021年7月30日

「気づき」の回路を磨いて〜無自覚だった体の状況を気づいていく

普段、目の前のことに追われ、一心同体の自分の体の状態に、無自覚になりがちな私達。
ヨガとは、「ここがこんなに硬くなっているんだな」「ここはねじりづらいな」「ここは柔らかく曲がるな」と、体への「気づき」を促すもの。「気づきの回路を磨いてくれるのがヨガ」と、やましたさんは言い、提唱されている断捨離や断捨離ヨガも同様に、自分と物、自分の体の関係を問うことにより、「気づきの回路」を磨くことが可能です。
時間と経過により、着なくなった衣類に、いかに気づけるか? 
時間の経過と共に、放置して滞った体の不具合に、いかに気づけるか? 
断捨離と断捨離ヨガを行うことで、その回路がピカピカに磨かれていくのです。
現在、多くの女性が冷えのお悩みを抱えているようですが、その状態は、オールシーズン関係なく、自分の体に意識が向いていない状態かもしれません。
普段、体に無自だった現実が、「冷え」として体に現れていることを、意識的に「気づき」ましょう。自覚的に体へ意識を向けることを、スタートしていきましょう。

体にとっての不快な「冷え」を取り除くには内在知を磨くこと

断捨離は「不要、不適、不快」な物を引き算して、健康で「ごきげん」な本来の「空間」を取り戻す行為です。そこで大事なのは、引き算する際の、判断力。実は野生動物のように、自分にとって最適な判断をくだせる、命のセンサー「内在知」が私達人間には常備されています。内在知とは、「内在する知恵=センサー」です。断捨離は、私達が「冷え」という不快に、気づけないのは内在知がサビている証拠かもしれません。
例えば、ゴミ屋敷に住んでいる人は平気で、「目を閉じればわかりません」と言うそうです。
「その人は自分のセンサーを視覚だけだと思っていますが、内在知は五感なんです」と、やましたさん。ゴミ屋敷のような場所で散らばっている物達は、ざわついていて、空間がノイズいっぱいなんだそうです。目を閉じたら、すべて解決するわけありませんよね。そのくらい、五感が衰えていることに、気づけなくなってしまっている状態なのです。また、ある意味、防衛反応でもあります。五感が研磨されると、そこに居られなくなってしまいますから。
ですが、それが体だとしたら、大変な便秘状態ですよね。きっと、のたうち回って、耐えられないはずなのでは……。冷え対策に限らず、普段から五感を使って、「不要、不適、不快」を引き算していき、命のセンサー・内在知を磨いていきましょう。

頭ばかりで足に意識がいっていないのが「冷え」の原因だった

日常的に頭ばかり使っている状態の現代人。そのため、なかなか足に意識がいきません。どんどんストレスが上に上がるばかり……。重心が上に上がるため、下が「冷える」のは必然のようです。寒かったら毛穴は閉じ、暑かったら毛穴が開きます。
でも、万年冷えていると、この作用が鈍くなりますよね。断捨離は、このような状態も解決できます。断捨離では、住まいは人間の入れ物である「空間」、体は命の入れ物である「空間」と、すべて「空間」として捉えます。「空間」は、人と時間が介在して成立し、例えば、朝に9時から会議室に集合という場合、「始まったらから入り、終わったら出る」というように、必ず新陳代謝が伴います。断捨離や断捨離ヨガは、住まいや体に新陳代謝という、命のメカニズムであり、宇宙のメカニズムを取り戻す行為。上へばかりへ滞っているものを、バランス良く調えられるメソッドなのです。
「上虚下実(じょうきょかじつ)という体をつくるのが断捨離&断捨離ヨガです。例えば、大根をイメージしてください。地球の中心へと根っこは大地へと向か、葉の部分は天にどこまでも広がって生えるのが大根です。つまり、上の葉の部分は“虚=力の抜けた状態”で、根っこの部分は“実=どこまでも充実した状態”。これが本来の人間の姿なのです」と、やましたさん。逆に現代人は、「上実下虚」なのです。頭がいっぱいいっぱいで、肩に力が入って、カチンカチンになって、腰が引けている状態なのです。下が無意識な状態では、スカスカで充実するわけありません。だから、冷えて当然なのです。

「上虚下実」の体のつくり方 背筋ピーンの美しい姿勢へ

では、「上虚下実」の体をつくるには、どうしたらいいのでしょうか。やましたさんは次のように説明してくれました。
「上虚下実の中心になるのは、体の“丹田”の部分。現代人は、この丹田の力が弱まっています。本来、四つん這いなのが野生動物の姿。立っている人間は、それだけでストレス。だからこそ、丹田を中心に、上虚をつくるには“肩甲骨”、下実をつくるには“股関節”を意識して、姿勢を整えることが重要」。
丹田に力を入れないと、肩甲骨も股関節も前かがみに猫背の姿勢になってしまいます。丹田に意識を向けて、背筋の伸びた美しい姿勢を心がけましょう。
断捨離ヨガは、体の言い分に耳を傾けるもの。丹田に意識を向けることで、体とのコミュニケーションがとれ始め、スッと自然に背筋を伸ばすのではなく「伸びる」感覚を味わってください。自然と肩甲骨も股関節も正しい位置へと整っていくはずです。丹田から下の、下半身を充実させ、地に足着けながら、「冷え」知らずの本来の体の力を取り戻していきましょう。

断捨離は「今ここわたし」に立ち返るツール

誰もが平等に、様変わりした生活様式に、これから先の未来を不安に思い悩む機会が増えたのではないでしょうか。そんな頭や心の中で滞った悩みも「冷え」の原因のひとつとなります。断捨離で言えば、心も感情の入れ物である「空間」です。悲しみや、怒り、怖れなど、ネガティブな感情を心に留めて、どんどん抱えこんでいては、心という空間は自ずと閉塞され、「狭い」「しんどい」と思ってしまうのは当然で、新陳代謝が止まっているため、冷えが生じてしまうのです。
そんな時の救急箱のように、断捨離は「今ここわたし」に立ち返るツール。なぜなら、断捨離や断捨離ヨガで使う体は、常に「今ここわたし」だからです。
「どんな過去のことでも、どんな未来のことでも、思い出したり、創造したりすると、今この私の体を通して笑いや涙が出る」と、やましたさん。今の自分の体が感じて、今の自分の体が反応して、今ここわたしですべてが起こります。直接自分に関係のない、遠くの悲しい事件でさえ、今の自分が反応して、今の自分から涙が出ますよね。
ですが、実際問題、現実の「今ここわたし」には、何も起こっていない場合が多いのではないでしょうか。「今ここわたし」の今は常にドキュメント。出したい感情は、今ここに出してもOK。続いて、実際は何も起きていない「今ここわたし」に立ち返り、心身をホッと安心させてあげましょう。断捨離により、「今ここわたし」に立ち返ることは、心身を緩めるのではなく、自然と心身が「緩む」のです。心身の緊張が緩むと、ホッとするような体感を覚えるように、冷えていた心身に血がめぐりだすのです。心身の冷えを温めるひとつとして、「今ここわたし」に立ち返ることは、とても有効です。

<実践「断捨離ヨガ」> 冷え対策に繋がるポーズ

始める前に、「体への挨拶のヨガ」(第1回記事参照)をやってから、このポーズを行っていきましょう。断捨離ヨガは体との対話、コミュニケーションです。

  1. 1)うつぶせに寝て、両腕を曲げて体の横に置いた姿勢をとりましょう。普段立っている姿勢だと下がっている内臓を、うつぶせに寝ることで整列させることができます。
  2. 2)グッと骨盤を床におろし、スッと背骨をそこから引っこ抜くイメージで、ゆっくりと上体をそらしながら、首を上へ上げます。
  • *断捨離ヨガのポーズは天と地と人を結ぶ、陰陽バランスが整い、体が統合されるポーズです。
    上体は太陽に向かい、骨盤から下半身の床に着いている部分は大地へと向かうイメージで。
  • *伸ばすのではなく、自然と「伸びていく」、ほぐれるのではなく、自然と「ほぐれる」のが、断捨離ヨガ。肉体の制限を外していくのではなく、「外れる」という感覚を味わいましょう。
  • *背中にある腎臓にグッと血液が集まるポーズ。現代人が一番衰えやすいと言われるパーツ。その衰えが、「冷え」の原因に…。

「伸びていくな」「腰周りが痛気持ちいいな」と体と対話することで、意識を向けたパーツのめぐりが良好になります。無自覚だった体となかよく、年中冷え知らずのめぐりの良い美しい心身を目指しましょう。

やましたひでこ/一般財団法人「断捨離®」代表。ヨガの行法哲学「断行、捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片付け」に落としこみ、誰もが実践可能のメソッドとして構築。全国各地をセミナー・講演を行うなか、TV、新聞、雑誌、ラジオなど、多様なメディアを通して活動を展開。著書の累計販売部数は500万部を超える。

イラスト/和全 撮影/松本裕之 取材・原稿/竹中章恵

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