【ピンクリボン座談会vol.3】乳がん術後の下着、何に困る?下着ブランドとして寄り添えること
最終更新日:2026年10月23日 | 公開日:2026年10月23日

ピンクリボン座談会 vol.3/全3回
「乳がんになった方も、気分が上がる下着を選びたいはず」
20代〜50代の女性社員6人によるピンクリボン座談会、最終回。vol.1では検診、vol.2ではセルフチェックについて話しました。第3回は、乳がんを経験した「その後」の生活と下着について。Angellirが今年発売した「ふんわり術後ブラ」の開発の裏側も紹介します。
この記事でわかること
- 乳がんを経験したあとに知っておきたいお金と心のこと
- 乳がん術後の下着で困りやすいこと
- 術後の下着の選び方(時期別)
- 下着ブランドのAngellirができること
目次
座談会に参加したメンバー
OZさん30代・進行/術後ブラ企画・営業
SHさん20代・営業
OTさん20代・企画・マーケ
KAさん30代・営業
MIさん40代・総務
NIさん50代・カスタマー本部
Angellirを展開するシーオーメディカルの、20代〜50代の女性社員6人が参加しました。名前はイニシャルで表記しています。
乳がんを経験した「その後」に知っておきたいこと
OZさん(30代・進行/術後ブラ企画・営業)
ここからはフリートークで。乳がんについて、意外と知らないこと、知りたいことはありますか?
NIさん(50代・カスタマー本部)
身近に乳がんになった人がいて、話を聞いていると、体のことと同じくらいお金のことが気になるんです。どんな保険に入っておくといいか、ブラやウィッグの購入に助成金が出ることもある、といった知識は、経験した人や手続きした人でないと分かりません。
術後ブラを販売している会社として、こういう情報も発信できたらいいなと思います。
KAさん(30代・営業)
保険で入院費や手術費は出るんだろうな、くらいしか分からないですよね。治療薬もかなりの費用がかかると聞いたことがあります。あとは心のケア。髪が抜けること、手術そのものへの負担、胸の一部や全部を失うこと。どれも気持ちに重くのしかかると思うんです。
編集部より:補整下着の購入費を助成する自治体も
がん治療による脱毛や乳房の切除など、外見の変化をケアすることを「アピアランスケア」といいます。ウィッグや人工乳房、補整下着などの購入費を助成している自治体があり、東京都でも区市町村の取り組みを支援しています。
対象品目や上限額、申請期限(購入から1年以内など)は自治体ごとに異なります。購入前にお住まいの区市町村で確認し、領収書は保管しておきましょう。
乳がん術後の下着、どんなことに困る?
OZさん(30代・進行/術後ブラ企画・営業)
Angellirでは今年、乳がんを経験された方の毎日を支えるアイテムとして「ふんわり術後ブラ」を発売しました。術後に下着で悩むことって、どんなことだと思いますか?
NIさん(50代・カスタマー本部)
締め付けが怖い、傷に当たる、着けて大丈夫かな、という不安でしょうか。傷があると腕を後ろに回せないんじゃないか、ここがきついんじゃないか、とか。
KAさん(30代・営業)
痛みはなくても、傷のあたりに触れるとゾワゾワしたり、皮膚が突っ張ったりすることもありそうですよね。
SHさん(20代・営業)
女性は、下着にこだわりがある人が多いと思うんです。気分が上がるものを着けたい。乳がんになった方も、下着を選ぶときにデザインが気になるんじゃないかなと思います。
開発の裏側:現場で聞いた声
「ふんわり術後ブラ」は、聖路加国際病院 乳腺外科の医師と約2年かけて4度の試作を重ね、乳がん治療を経験された方にも何度も着用いただいて完成しました。開発の過程では、こんな声を伺いました。
- ホールド感が足りない
- 着けること自体が怖い
- 固定用のバストバンドが服に響く
- 下着選びや着用が楽しくない
完成品を試した方からは「かわいいものが少ない中で、こういうデザインはうれしい」「切除・再建どちらでも使えるのがいい」という声をいただいています。

乳がん術後の下着、時期ごとの選び方
座談会で出た「傷に当たる」「腕を後ろに回せない」といった不安に対して、一般的には次のような目安があります。術式や体の状態によって異なるため、必ず主治医や看護師の指示を優先してください。
- 入院中〜退院直後病院からバストバンドなどの指示があればそれに従います。ブラを着けるなら、前開き・ノンワイヤー・やわらかい素材のものを。ホックや縫い目が傷に当たらないかも確認しましょう。
- 手術後〜2か月ごろ引き続き前開き・ノンワイヤーが基本。術後専用でなくても、締め付けすぎないブラトップや授乳用の前開きブラで代用できる場合もあります。
- 放射線治療中〜治療後1か月ごろ照射部位の肌がデリケートになるため、ワイヤーのない、締め付けすぎない下着を。肌側の素材や縫い目による摩擦にも気を配りましょう。
- 体の状態が落ち着いてきたら乳房再建をしていない場合、2か月ほどで手術前の下着を使えるようになることが多いとされています。胸の厚みが変わってずれやすくなるので、ストラップやアンダーの幅が広めのものを。左右差はパッドで調整できます。
乳房再建をした場合
エキスパンダーやインプラントを入れた場合はワイヤーのない下着を使い、一定期間バストバンドを併用することがあります。自家組織で再建した場合も、しばらくはやわらかいノンワイヤーの下着がよいとされています。期間や使い方は主治医の指示に従いましょう。
術後ブラを選ぶときのチェックポイント
- 前開きで、ホックの位置を調整できるか
- ワイヤーが入っていないか
- 肌側がやわらかい素材で、縫い目の凹凸が少ないか
- ストラップやアンダーの幅が広めか
- パッドを入れて左右差を調整できるか
- 着けたい気持ちになるデザインか
参考:国立がん研究センター中央病院 看護部「乳房切除後の下着の選び方」ほか
下着ブランドのAngellirだからできること
OTさん(20代・企画・マーケ)
KAさんがバストクリームを塗りながら変化に気づける、という話(vol.2)はすごくいいなと思いました。私たちの世代は乳がんへの意識がまだ高くないので、Angellirのクリームや下着を使いながらチェックもできる、という今日の気づきを、SNSやAngellirのメディアで発信していけたらいいですね。
KAさん(30代・営業)
「自分は大丈夫」と思いがちな人ほど、日常にプラスアルファで確認する習慣を入れるのが大事だと思います。ナイトブラも術後ブラも、毎日着けるもの。ブラを着けるとき、クリームを塗るときに確認しよう、と呼びかけることなら、ブランドとしてお手伝いできると思います。
OTさん(20代・企画・マーケ)
乳がんを経験された方にも、また毎日を楽しい気分で過ごしてほしい。もちろん前向きになれない時もあると思います。それでも「この下着を着けていると、ちょっと頑張ろうと思える」と感じてもらえるような、機能性と気持ちを上げるデザインを兼ね備えた商品を出していきたいです。
座談会を終えて、これからやってみたいこと
SHさん(20代・営業)
ここ半年くらい、自分の体をちゃんと見ていなかったと思います。まずは鏡で見て、変化を感じるところから。検診も定期的に受けていきたいです。
OTさん(20代・企画・マーケ)
家族以外と乳がんの話をしたのは初めてかもしれません。友人の中では、私は情報を知っている側なんだと気づいたので、自然な会話の中で周りに伝えていけたらと思います。
KAさん(30代・営業)
正直、「気づきたくない」気持ちもあって、後回しにしていました。触って確認すること、鏡で見ることに、まずは真剣に向き合います。友人とも「一緒に受けようよ」と声をかけ合いたいです。
MIさん(40代・総務)
総務として健康診断を呼びかける立場ですが、自治体の乳がん検診の対象は主に40歳以上なんですよね。30代でかかる方もいるので、会社として乳がん検診を受けやすくする方法や情報発信を考えたいと思いました。
NIさん(50代・カスタマー本部)
今日からは、せめて週に1回はセルフチェックをします。20歳くらいの娘がいるので、家にあるバストクリームを渡して、チェックの習慣を伝えようと思います。
OZさん(30代・進行/術後ブラ企画・営業)
MIさんの「いつもと違うに気づく」という言葉が響きました。小さな一歩ですが、まずは自分の「いつもの胸」を知るところから始めます。
座談会のまとめ
年代によって、乳がんへの意識も検診の経験もさまざまでした。それでも、自分の体を気にかけることは年齢に関係なく大切です。そして乳がんを経験したあとも、毎日の生活は続いていきます。Angellirは下着ブランドとして、その先の日常にも寄り添っていきます。毎日ふれるものだからこそ、10月はいつもより少し、自分の胸を気にかけてみてください。
座談会で出た疑問Q&A
乳がんの手術後は、どんな下着を選べばいいですか?
手術後しばらくは、前開きで、ワイヤーの入っていないやわらかい素材の下着がよいとされています。術式や時期によって変わるため、主治医や看護師の指示を優先してください。
術後にワイヤー入りのブラはいつから使えますか?
乳房再建をしていない場合、手術や放射線治療から2か月ほどで、手術前の下着を使えるようになることが多いとされています。再建をした場合は時期が異なるため、主治医に確認してください。
前開きブラは術後専用のものでないとだめですか?
必ずしも専用品である必要はありません。前開きでワイヤーがなく、締め付けすぎないものであれば、ブラトップや授乳用ブラなどで代用できる場合もあります。
補整下着やウィッグの購入に助成金はありますか?
がん治療に伴う外見の変化に対して、ウィッグや補整下着の購入費を助成している自治体があります。対象品目や金額、申請期限は自治体ごとに異なるため、お住まいの区市町村に確認しましょう。
Angellirが、乳がんについてできること
毎日身に着けるものだからこそ、心地よさとかわいさを諦めない。下着ブランドとして、乳がんを経験された方のその先の毎日にも寄り添っていきます。
- 医療機関と共同で、術後の方の下着をつくる聖路加国際病院 乳腺外科の医師と共同研究を行い、「ふんわり術後ブラ」を開発しました。
- 毎日の習慣の中で、胸を気にかけるきっかけをつくるブラを着けるとき、バストクリームを塗るときにできるセルフチェックを発信していきます。
- 経験した方の「その後の生活」に役立つ情報を届ける術後の下着選びや助成制度など、知っておくと助かる情報をまとめていきます。
- 手に取って試せる場所を増やす今後は病院内の売店など、実際に試せる販売チャネルの拡大を目指しています。


ふんわり術後ブラ
聖路加国際病院 乳腺外科の医師との共同研究から生まれた、乳がん術後の方のためのノンワイヤーブラ。人気の「ふんわりルームブラ」をベースにした、ココアブラウンのレースデザインです。
- 腕を後ろに回しにくい方も着脱しやすい、調整できるダブルフロントホック
- カップ裏は綿100%のやわらかなジャージー素材
- 部分切除の方にも、再建手術後の方にも使える設計
- 別売りの「ベルト+調整パッド」で左右差の調整も
ブラ 4,950円(税込)/ベルト+調整パッド 2,750円(税込)
商品の詳細を見る※本品は医療機器ではありません。手術後の着用開始時期や着用方法は、主治医の指示に従ってください。





