【Angellir連載企画】第5回目 「おうちスパ」で、ワンランク上の美ボディに変わる! 輝くヘアとスッキリ頭が手に入る「ヘッドスパ」
最終更新日:2024年9月3日 | 公開日:2021年6月25日
目次
いつものバスタイムで頭スッキリ&ハリ・ツヤ・コシにある髪に
最近働く女子の間では、早くも20代から髪の毛の悩み、白髪や薄毛の悩みが気になる方も…。髪に良いトリートメントを使っても、なかなか髪の毛のハリ、コシ、ツヤが改善されないとお悩みの方も多いようです。そんなお悩みが、いつものお風呂時間で、美髪を取り戻す、「ヘッドスパ」に変わる方法を、銀座ナチュラルタイムグループ総院長・渡辺佳子先生にお伺いました。第5回は「ヘッドスパ」。自分で簡単にできる頭皮ケアでツヤ髪といつもスッキリとした気分になれるケアを試してみましょう。
ヘアにツヤとハリとコシが宿る!代謝UPした頭皮にヘッドスパ
ゆっくりバスタブで温まってから、頭皮の血行を促すマッサージでのヘッドスパ。
頭のコリやむくみも一緒に取り除きながら、ツヤツヤ輝くハリのあるヘアが手に入ります。
*湯船につかり体を温めて、血行がよくなってから行いましょう。
リンパと経絡どちらからもアプローチする「経絡リンパマッサージ」
ヘッドスパで行うマッサージは、老廃物や余分な水分や毒素を回収するリンパの流れと、内臓や全身の状態を整える経絡の両者を、同時に促進できるのが「経絡リンパマッサージ」です。経絡とは、気、血、水(津液)の3つのエネルギーの通り道と考えられています。リンパは西洋医学、経絡は東洋医学に基づいた考え方です。
「老廃物を流すリンパマッサージに、全身にエネルギーをめぐらせて健康な体をつくる経絡への処方を同時に行い、頭皮の新陳代謝を活発にし、髪にツヤとハリとコシを与えます」と、渡辺先生。頭のマッサージは、頭のコリやむくみも改善されるので、頭もスッキリし、お肌の色ツヤも良くなってきます。
気になる顔のたるみやしわも硬くなった頭皮が原因だった
ヘッドスパを重ねて頭皮が柔らかくなると、頭の疲れもスッキリして、美容面でも効果があります。
頭皮がカチカチの硬い弾力のない状態だと、将来の抜け毛の原因にもなります。頭皮は顔とつながっているため、頭皮が硬くなることで、大事なフェイスラインも変わります。放置することで、薄毛、たるみやしわなどにもつながります。同時に、頭皮の匂い、毛穴の汚れも目立つようになってしまいます。
バスタブにゆっくりつかって、芯から体を温めることで、リンパの流れも促進されデトックス効果が高まるほか、「経絡リンパマッサージ」で、頭皮の毛穴の汚れ、コリや滞り取り除き、頭皮をやわらかくしていきましょう。頭皮はしっかりマッサージすることで、やわらかくなりやすいため、効果を感じやすい部分。こまめにケアして、髪とフェイスにもツヤとハリを取り戻しましょう。
ヘッドスパのハンドテクニックは3種類−「さする」「押す」「たたく」−
ヘッドスパに登場するハンドテクニックの効果についても、渡辺先生に教えてもらいました。
「さする」…<流す>たまった老廃物や水分の流れをよくします。
「押す」…<ほぐす>かたくなった皮膚や筋肉をほぐして温めます。
「たたく」…<引き締める>細胞を活性化して引き締めます。
「力が強すぎては逆効果になってしまいます。気持ちいいと感じる程度の力の入れ方を練習し、気持ち良いマッサージ実感してください」と、渡辺先生。頭皮が硬い状態は、頭にある筋肉が硬くなり、血流が悪い状態と言えます。これが、長期間続くことで、薄毛や髪の毛が細くなる原因になる可能性があります。
髪の毛は常に頭皮の毛細血管から栄養を受け取って成長します。頭皮が硬く、毛細血管に血液が流れにくい状態のままだと、髪が成長しづらくなり、抜け毛、薄毛の原因に。まずは、頭皮をほぐして、柔らかくしていくこととても大切なケアになるのです。自分の手で日々触ることで感じながら、さする、押す、たたくで、やわらかい頭皮を目指しましょう。
マッサージを行う前の注意点、ポイントを確認!
マッサージを安全に効果的に行う前に、必ず注意点、ポイントを確認しておきましょう。
<注意点>
□部位と手は、清潔にしてマッサージをはじめる
□マッサージ中やその後には、必ず十分な水分を補給する
□過度の疲れ、病気やケガがある場合は行わない
□発熱など体調の悪いとき、妊娠中などは控える
□食後2時間以内と飲酒のあとは控える
□重症疾患、症状が重い方などの場合は控えること
□皮膚に傷やしっしんなどのトラブルがある場合は、患部には触れずに行うか控える
□マッサージをしても効果がみられない場合は専門家に相談をすること
(マッサージは健康な人向けの処方になっている。また、効果には個人差がある)
□チェックリストを基準に適切な回数で行い、一度にやりすぎないこと
□マッサージは、その日の体調や状態に合わせて行うこと
<ポイント>
□マッサージは、心臓から遠い末端部から各リンパ節に向かって行う
□オイルやジェルなどを使用すると手のすべりも滑らかになり、効果もアップ。
□体が温まっているときに行うのが効果的。とくにバスタイムがおすすめ
実践!おうちでできる「ダイエットスパ」
ヘッドスパ・リンパマッサージ
1-1 ヘッドシャワーマッサージ
頭皮をシャワーで温める
1-2 お腹のツボを押す
1-3 お腹の調子を整える
半身浴をしながら、ヘッドケア
2-1 頭皮をほぐす
2-2 頭皮を緩める
頭を生え際からえり足までさする
指の腹全体で、前から後ろへ向かって、頭の生え際からえり足までさすります。
2-3 頭皮のツボケア
頭を指で押す(百会)
親指以外の4本の指で頭全体を押します。
2-4 頭皮を引き締める
頭を指先でたたく
頭全体を指先でまんべんなくたたきます。
頭にはたくさんのツボがあるので、刺激することで全身の気のながれを促し、体調を整えていく効果も期待できます。
温めることが健康と美のポイント!カラダの芯から温める入浴方法とは
温活が注目されていますが、体を温めることは、健康と美の大切なポイント。体が温まることで、全身のリンパの流れがスムーズになり、代謝が高まり、循環のよい体に整えていくことができます。
毎日のバスタイムを利用しない手はありません。世界各国のラグジュアリーなスパでは、体を温めてからマッサージを施すのが主流。それは、温めた体にマッサージを行うことで、キレイを持続できるからです。そんな効果が自宅で再現できる「おうちスパ」は、毎日のバスタイムで温めた体に、カンタンなマッサージをプラスするだけの、気楽に続けられるケア。
まずは、体のめぐりが高まる入浴方法を意識しましょう。「大事なのはお湯の温度。41〜44度の熱いお湯が好きという方がいますが、熱いお湯で一瞬汗が出ても、実は内臓まで温まっていないのです。内臓機能を高めて身体の老廃物を排泄するためには、38〜40度くらいのぬるま湯につかるほうが芯まで温まって効果的です」と、渡辺先生。美と健康を望む人は、ゆっくり、ぬるま湯バスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
リラックスしているだけでデトックス&ダイエット効果も高まる
38~40度のぬるめのお湯にゆっくりつかることで。どんどんリラックスしていくことでしょう。「それは、ぬるめのお湯に長くつかると副交換神経を刺激して、心も体もリラックスできるからです」と、渡辺先生。自律神経が整うことで、がんばった一日の疲れやストレスも緩和されてきます。また、リンパや血液の流れがよくなり、汗と共に余分な水分をデトックスでき、温まった体には脂肪がつきにくく落ちやすくなるダイエット効果も高まります。
忙しいからといって面倒くさがらずに、まずはゆっくりと湯船につかりましょう。のんびり湯船につかるだけで、リラックスしながらデトックス効果もダイエット効果も得られ、体も心も幸せな気分になれます。
頭皮をケアするヘッドスパオイルでヘアパック
ヘッドスパをするときのお供に、頭皮や髪の悩みに合わせた精油をセレクトした、手づくりヘッドスパオイルもオススメです。
髪全体になじませ、ヘッドスパを行います。タオルを熱めのお湯に浸して絞り、頭に巻きます。蒸しタオル効果で毛穴が開き、汚れを落としやすくします。そのまま湯船に10〜15分つかって、ヘアパック状態に。仕上げにシャンプーでしっかり洗い流しましょう。
ヘッドスパにアロマバスをプラスして体と心の疲れをリセット
頭をほぐして、美髪を育むために、全身を温めるのが「おうちスパ」の基本。その日の気分に合わせて、いつものバスタイムにアロマバスをプラスすれば、もっと体も心も喜ぶはず。
精油を加えたアロマバスは、バスタブの蒸気を取り入れることができ、嗅覚を通してリラックス効果を高められます。
香りは持つ効能を、素早く脳に伝達します。気分に合わせて精油を選んで、至福のバスタイムを。その後、幸せ気分でヘッドスパを行えば、目の疲れやストレスで硬くなった頭皮をやわらくして、心と体の疲れをリセットできます。
心のストレスで頭がいっぱいになったときの味方にヘッドスパ
忙しいときや不安なとき、心のストレスで、頭がいっぱいの状態のときにも、ヘッドスパは強い味方になります。きっとそんなときは、頭皮はカチカチになっていたりします。また、頭皮が硬いことで、頭痛などの原因になることも…。ムリは禁物。自分を大切にして、ゆっくりとぬるめのお湯で、リラックスバスタイムを。体がゆっくりと温まれば、自律神経が整い、ストレスや緊張をやわらげてくれます。その後、さする、押す、たたくといったヘッドスパをやさしく丁寧に行ってみてください。心までほぐれていくような、気持ちいい気分になります。だんだんと頭皮が動きだし、やわらかくなくなることで、頭皮の状態が良くなるだけでなく、頭の中も次第にスッキリ、クリアに変わっていくでしょう。
一番大切なことは、嫌なことを我慢しすぎたり、ストレスを感じ続けるとカラダは反応します。ワクワクするような楽しい毎日を過ごせることは理想ですが、仕事をしていると我慢することも多くなると思います。そんな時は、ホッとする時間、自分だけの癒しの時間を持つこと、ケアすることでリセットできることも多いのです。気分を変えることは、簡単ではありませんが、カラダがほぐれること、楽になることで毎日が違う時間に見えてきます。今回ご紹介したスパタイムをぜひ毎日の生活で実践してみてください。カラダ年齢の差が出るのは、将来。ケアを行うことで、今だけでなく、20年後も病気知らずのキレイな自分が待っています。
監修 渡辺佳子
銀座ナチュラルタイムグループ総院長。
一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事。
経絡マッサージの第一人者。鍼・灸、マッサージ、指圧の国家資格とそのプロを養成する教員資格を持つ。銀座にサロンの総院長を務め、美容、医療の両面から「カラダの内側からキレイになる」ケアを提唱。
今まで執筆した著書は、海外書籍を合わせ70冊以上で、テレビ、雑誌で多くの監修を手掛けるほか、日々プロの教育、美と健康の大切さと幸せの応援のために、各地でセミナーやスクールを開催するなど幅広く活躍中。
自身の経験から女性や子供たちに寄り添う治療で人気の先生。
https://naturaltime.co.jp/
イラスト/和全 撮影/松本裕之 ヘアメイク/大城直子 モデル/星ルミカ 取材・原稿/竹中章恵
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